「ユダヤから学んだモノの売り方」立川光昭
マーケティングについて分かりやすく説明されている本です。マーケティング分野は何冊か読んだのですが、この本は難しい言葉もなく初心者でもスッと理解しやすいと思います。
この本は、著者がユダヤ系商社で学んだことを生かして、ビジネスを広げていった過程で必要だったことを書き連ねてくれています。
個人的に印象に残ったところを3つメモ✏️
①買う人ありきでビジネスを考える
日本人は自分が面白いと思ったことや好きなことをビジネスにしがちです。
しかし、ユダヤ系の人たちの考え方は全く異なり、需要があるところでビジネスを始めます。
需要があることを知っている(徹底的に調査してから)のでビジネスは必ず成功するのだと。目から鱗。
好きなことではなく、得意なことを仕事に。と似てるかも。
②徹底的な調査
上に書いた徹底的な調査というのは、あらゆる事を想定して事前調査をするそうです。
売上、販路、店舗の立地、想定される客層はもちろんのこと。潜在客層(!!!)、業界や組織での役割も調べるのだと。徹底的な調査をすればブルーオーシャン、つまり競合のいない市場を見つけられる。
また全世界共通で、成功するのは初めに行った人。
他社と差別化を行い、ブルーオーシャンを見つけてからビジネスに手をつけるんですね。
③今ある資源を活用してビジネスを広げる
同じ販路で新たなビジネスをしてみよう、とか。
0から1を作ったら、同じ分野で足し算をして利益をあげるのではなく、異なる分野に手を広げてかけ算で利益を増やすことを考えるのがユダヤ系民族の考え方とのこと。
スッと読めて理解しやすく、面白かった。
こりゃ、ビジネスを考えたくなっちゃうね。
この本を読んでいて、なるほどと思ったことがひとつ。
それが、
「新規開業の場合は立地が悪くても構わない。その分広告費にお金を使う。」
ということ。
ネットショップを開いている実店舗なんかもこれでいいよね。そして広告は接触回数を多くすれば思い出して購入してくれるということで、ターゲット層によってどの時間帯で、どんな方法で行うのかが変わってくる。
マニアが集まるお店は立地が悪くても集まるのは、こういうことだよな。